Wisdom for Recovery 回復の知恵

不倫問題に特化した心の回復の知識や知恵を更新中!
不倫をされた人も、不倫をした人も怒りを手放し、お互いが癒されるために…

APさんが夫婦再生のためにするべきこと。
10項目の要素を一つ一つ解説しています。
今回は、引き続いての第6項目目です。
(10項目全ては2月11日のブログでチェックください)


http://blog.recovering-support.com/?eid=19


6.夫婦関係の修正がこれからの大きな課題です。
  「不倫前の夫婦に戻ろう」と願うのではなく、
  新しい夫婦関係を築く意欲が大切です。


注**APは不倫をした配偶者 BPは裏切られた配偶者


不倫した動機を
 「夫婦の不仲」や「BPの言動」の責任にするAPもいれば
 「何の問題もなく自分の責任だ」というAPもいます。
前者のAPの言動は「自己防衛」でありますが、
後者のAPの言動も「すっきりしない発言」でもあるのです。

確かに「不倫をした責任は100%APのもの」ではありますが、
問題が全くない夫婦というのもあり得ないのです。

それは不倫問題とは違う、どの夫婦も抱えている問題です。

例えば…会社の帰りが遅いとか、子育てに忙しくて夫婦の時間がないとか、
単身赴任とか、コミュニケーションの時間がとれないとか、
または「傾聴」が下手な夫婦もいれば、家事が苦手な夫婦もいるでしょう。
どこかに必ず「しっくりこない」ものを夫婦というのは抱えるものです。

育ってきた家庭が違うのですから、仕方のないことです。
そこをコミュニケーションでもって「相互理解して改善し妥協しあっていく」のが
本来あるべき「家族の責任、夫婦の責任」なのです。

「不倫行為の理由を夫婦問題の責任にする」のは
「理解・改善・妥協」の責任を果たさなかったのと同じ。
不倫をしてから「問題があった」というのは卑怯な言動です。

夫婦再生したいのであれば、
不倫行為前に感じていた夫婦問題は
「不倫をした責任をBPに課すため」に持ち出すのではなく
「これからもっとよい夫婦になる自主努力」のために
タイミングをみてBPに語ってください。

おそらく発覚から数カ月?前後のタイミングがよいでしょう。
(ケースバイケースなので、ここは個人で相談ください)
早すぎると「ずっと不満に思っていた」と受け取られるでしょうし、
遅すぎると「何をいまさら…」と言われるでしょう。
充分に考えたけれども…の「充分に」が伝わるタイミングでBPに語ってください。
「今まで~を問題だと感じていた。これからは~努力したい。 
 できれば、君にも協力してほしい」・・・とBPに告げればよいのです。

また「何の問題もなく自分の責任」というタイプのBPさん。
確かに潔いことですが、BPとしては半信半疑になるものです。
BPだって「何も問題がなかった」とは思っていないでしょう。
誰もが少々の不満を抱えてるのが夫婦の現実です。
「何も問題がない」と言われれば、
かえって「あれを問題だと思わなかったのか?だから不倫できたんでしょ!」と
墓穴を掘ることになるでしょう。

夫婦再生を目指すのであれば
何か「改善できることはないか?」と
不倫行為前の夫婦関係を見直してほしいのです。
「何の問題もなく…」と言いきってしまっては
変わるきっかけを失ってしまいます。

おそらく「何の問題もなかった…」というAPさんは
「配偶者や夫婦関係を批判する人」になりたくないのでしょう。
それは非常に高潔な心構えではあるのですが、
「批判」と「夫婦間の問題を表面化させること」はまったく違うことです。
コミュニケーションの方法さえ気をつければいいのです。

それは「夫婦間の問題」を両者の責任と考えているか?
それとも「BPの責任と考えているのか?」
その違いを明確に言葉で相手に伝えれば、大方解消されるでしょう。
もし「~を夫婦の問題として感じていた」と言うなら
それは「でもそれは君のせいではない。人生の流れだったんだ」
などときちんと伝えればよいのです。

そして一言「それを解決せずに不倫に逃げたことは後悔している」と
謝罪をすれば、夫婦間に問題があったことを
BPも徐々に受け入れていくと思います。
問題がおきた状況についての責任は誰にもなく
あるとしたら「改善せずに放置したこと」に責任があり
更にいうなら「放置して、不倫をしたこと」にBPの怒りは宿るのです。

そして、もし「全く問題はない。だから元の二人になればいい」と考えているなら、
それは「人生の回復」の意味を考え直してほしいのです。

時間も人生も前にしか進みません。
そして受けた傷は「前とは違う」という新しい変化の中に
生きるエネルギーを見出し、傷は癒されていくのです。

前と同じ・・・では、何に傷の癒しを求めたらいいのでしょうか?
「前の二人とは違う。今のほうがずっとよい」と思えるからこそ
こころは回復していくのです。

夫婦間には必ず何か問題はあるもの。
そしてどのような困難な時も
その「問題」は二人が同じ責任をわかちあっていく…
それが本来あるべき姿です。

不倫行為前にあったはずの夫婦間の問題に
きちんと向き合い、改善していく相互努力の上に
新しい夫婦関係が宿り、
だからこそ何十年もたった後に
「あんな辛いこともあったけれど、
 あれから二人はもっと理解しあえるようになったね」と言えるのです。

新しい関係を共に作り上げる
…時間をかけてゆっくりと歩んでください。