Wisdom for Recovery 回復の知恵

不倫問題に特化した心の回復の知識や知恵を更新中!
不倫をされた人も、不倫をした人も怒りを手放し、お互いが癒されるために…

APさんが夫婦再生のためにするべきこと。
10項目の要素を一つ一つ解説しています。
今回は、引き続いての第3項目と第4項目は「情報開示」について。
(10項目全ては2月11日のブログでチェックください)
 http://blog.recovering-support.com/?eid=19

3.正直に出来る限りの情報を開示してあげてください。

4・発覚後に嘘を重ねれば「配偶者の心を殺す」と考えましょう。
  どんな酷い事実であれ、配偶者はその真実を求めています。



注**APは不倫をした配偶者 BPは裏切られた配偶者


「言わない」ことで益々信頼は失われます

よくAPは「知れば傷つくから言わないほうがいいのでは?」と言います。
これは半分は当たりで、半分はハズレ。
もちろん「知れば傷つき」ます。
でも言わなければAPは信頼を更に失います。
「今更BPが傷つくのを心配するなら、なぜ不倫をするのだ!」
まったくその通りです。
「知れば配偶者が傷つく」ことをしていた自覚がAPにあったなら
「別れられなかった理由」を説明する責任があるでしょう。
直ぐには説明出来なくても、
APは自分で答えを導きだす責任があります。

また「傷つけるから言わない」と口を閉ざすAPをみていて
BPは次第にAPの真意に気がつきます。
「言わないのは自分が責められたくないからだ」と。

すでに信頼は崩壊しているのです。
自分の殻に閉じこもって自己防衛していては
更に信頼をうしない、人間性を否定されてしまうでしょう。
出来るかぎりの情報開示は
自分の信頼を取り戻す「償い」と考えるほうが建設的です。



BPにとっての「情報開示」とは。

BPにとって不倫とは「恐怖」です。
何が自分の人生に起きたのか?わからないから
どう身を守ったらいいのか?心を守ったらいいのか?わからない。
何が起きたのか?分からない…というのは
精神的に非常に無防備な状態で、強い不安と恐怖心につながります。
このような精神状態で安定した日常生活は送れません。

この「不安」を鎮めるのが「情報」です。
なぜこうなったのか?何が不満だったのか?
何をしていたのか?どう騙されていたのか?
それらがわからないと、結婚生活を安心して過ごせないのです。
だからこそ「知りたい」という欲求がたかまるのです。

更にいえば、APを信頼してよいのか?離婚するべきなのか?
情報がなくては、BPは判断できないのです。

だからこそ知りたいのです。
不安に打ち勝つために。将来の選択のために。

BPは情報を得たら、じっくりと自分で検討して
自分の人生の選択に情報を役立てます。
離婚か?継続か?
それはもはや有責配偶者であるAPの選択ではなく
裏切られたBP自身がするべき選択なのです。

不倫行為を償いたい…と思うのであれば
APはまず情報開示をして、
その先の選択をBPに「ゆだねる」ことでしょう。

ちなみによく「開示するのは継続するためだ」というAPがいますが
これは「取引」であって「償い」ではありません。
「取引」に信頼は積み重なりません。
BPの選択に身をゆだね正直に情報開示する姿に、
BPは信頼を積み重ねるのです。


情報開示が辛くなったら

情報開示のために記憶を手繰る作業は確かに大変です。
しかもAP自身が「思い出したくない」と
精神的にはブレーキをかけたいことを懸命に思い出すのですから、
BPが情報開示を急がせた時は
「ゆっくりと時間をかけさせてほしい」と穏やかに伝えてください。
時間をかければ語れるはずです。
決して逆ギレでBPを威嚇しないように。


情報開示の範囲について

情報開示の程度はケースバイケースです。
BP自身の許容度も関係するでしょうし、
夫婦再生に必要な情報量はケースによって違います。
不倫行為の年数、結婚年数、不倫相手の状況…
様々な背景があるので、一概には言えません。

ただ夫婦再生を目指すなら
最低限必ず開示するべき情報はあります。
(不倫関係が終焉している場合…)
・どのように知りあったのか?
・いつから不倫関係になったのか?
・どこで会っていたのか?
・どれくらいの頻度で会っていたのか?
・相手は既婚者か?独身者か?どこに住んでいるのか?
・仕事などで会う機会は絶対にないのか?
・不倫関係を知っている第三者はいるのか?
・子供がいる事実はないか?(法的問題に発展する重大な事実です)
・不倫関係を継続させた背景
・なぜ不倫をしたくなったのか?


不倫相手の名前や住所などは
BPが「知りたい」というのであれば必ず開示してください。
でも「知りたくない」というBPもいます。
なので、不倫相手のプライバシー情報は必ずしも開示すべき情報ではありません。
ただし、BPが法的対応を考えているなら開示してあげましょう。

ただし、性行為の情報は夫婦とはいえプライバシーです。
これは説明が難しいのですが、身体に関する情報開示は
人間の本能として非常にセンシティブな情報だから…です。
夫婦二人の「性についての価値観と許容度」が同じ
…ということは実はとても稀です。
一人はオープンでも、一人はクローズ…ということもあります。
その「価値観の格差」を知ることなく、開示するのは危険です。
実際に情報開示をしすぎて、
セックスレスになった…というケースもあります。
詳細を聞かなくても、不倫行為の事実は変わりません。
行為の詳細は「言わない」「聞かない」が基本です。


発覚後の嘘は信頼をマイナスにする。

発覚後の情報開示の中に再び「嘘」があってはなりません。
BPに伝えたくなくて嘘をつきたい衝動に駆られても
信頼を勝ち取るため…と考え、正直に答えてください。
もしそれでも「言えない」と思うなら、
その理由を告げて「言いたくない」とBPに伝えてみましょう。
BPも一度はAPの気持を受け入れ
「それでも知りたい」と思うのであれば、
再び「どんな事実でも受け入れるから」と情報開示を求めてください。
そこのコミュニケーションを丁寧に細かく重ねれば
相互理解という恩恵が生まれます。
「言いたくない」というAPの気持も自然な感情です。
その気持を一度はBPに素直に伝え、
「それでも知りたい」という気持ちをBPから受け取り
その上で情報開示すれば、
「APも辛いのだな」という心境はBPに伝わるでしょう。
そこを丁寧なコミュニケーションを重ねれば
発覚後の新たな「理解」が育っていくでしょう。

発覚からしばらくは情報開示の日々が続くものです。
この時期のコミュニケーションは常に細かく重ねてください。
そして焦らず。夫婦再生したいのであれば、
APもBPも先を急がず、
じっくりと夫婦で腰を据えて語りあいましょう。

そしてBPもAPが情報開示をしたなら
その努力を評価してあげてください。

言いたくない…その気持も自然な感情ではあるのです。
開示された内容がどんなに酷いものであっても、
そこを乗り越えて開示している姿には感謝をしましょう。


最後に…


情報開示のペースは必ずBPに合わせてください。
まれに「苦しいから」と、全ての情報を開示してしまうAPもいます。
BPにも「知りたいこと」と「知りたくないこと」があります。
そしてBPも与えられた情報を消化するのに時間がかかります。
決して先を急ぎ過ぎないように。
時間をかけることのほうが近道だったりします。

また開示した情報は数年もたてばBPも忘れることも多いです。
それよりも大切なのは、穏やかにBPの回復を願い真摯に開示したか…
その態度に信頼を積み重ねることです。
大切なのは詳細の内容よりも態度…そう考えてAPさんも頑張ってください。

常に裏切られた者の立場に寄り添って
情報開示をすることを忘れなければ、
自己防衛の誘惑を乗り越え、APさんも己の弱さに勝てるはずです。